黙っていても朝がくる

好きなモノにかこまれて生きていきたい。そんなアラサーが身の丈にあったかっこいい人生を夢見て、コーヒーとか音楽とか、あれこれ好きなものについて語っているブログ。

自分のコーヒーに価値がついた日

スポンサーリンク

f:id:yuzz3104:20161026232537j:plain

先日ぼくがいま通っているコーヒーの学校で、模擬店をやる機会があった。
模擬店…そのままの意味で仮想のお店を開店してお客様にコーヒーを提供したんだけど、それをやって気づいたことについて。

お金をもらうという行為

イメージとしては、生徒何人かで1チーム(1店舗)になり、会場は学校の教室を使って、その中にブースを構えてお客様に対してハンドドリップコーヒーをその場で淹れるというもの。模擬店といっても授業の一環なので、店としてのコンセプトを決めてそれに合ったコーヒーの抽出、ロゴやキャッチコピーも考え店舗の装飾を施した。準備もいろいろ大変だったんだけど、その話は今回は割愛…。

その模擬店の実施を通してぼくははじめて「コーヒーを提供してお客様にお金をいただく」という経験をした。

これまで家で家族や友だちにドリップしたコーヒーを振る舞ったりしたことはあったが、その対価としてお金もらったことはなかった。
ぼくはプロとしてコーヒーを淹れることを商売にしているワケではないし、そんなお金をもらうクオリティのものを提供できるレベルにまだないと考えているからだ。しかし今回はイベントの入場料という位置づけ(=入場料をいただき複数ある店舗のコーヒーが全部飲めて、飲み比べができる。)ではあったが、お客様のおサイフからぼくたちの提供するコーヒーに価値を感じてもらいお金を払ってもらったのである。

ぼくも飲食店でバイトしてたことがあるから、お会計でお客さんからお金をもらう、って行為は死ぬほど体験したけど、やっぱりバイトとしてお客さんからお金をもらって「ありがとうございやしたー」って言うのと、自分が作ったものに対して直接お金をいただくのって、当たり前だけど"重み"が違うなーって思った。

来てもらうお客さんっていうのは基本的に自分が声をかけた人なので身内や友だちなんだけど、それでも「入場料に見合ったものがちゃんと提供できるのか、金をもらっていいのか」っていう不安と恐怖と申し訳なさがめちゃめちゃあった。
けど、それがこれからやろうとしてる客商売ってことなんだよね。

マジで、この感覚は忘れず大事にしたいと思った。それを忘れた時に酷いクオリティのものでも平気で提供しちゃったり、最悪事故が起きたりして、お店だったら潰れるんだろうな。

コーヒーの価値

今回模擬店をするにあたって一番気にかけたのは、やっぱりコーヒーの味のクオリティだった。自分たちのコーヒーに対してお金をもらうワケだから当たり前なんだけど。
いろいろ悩みながらチームでああだこうだ言って準備してたなかで、先生から言われてハッとしたことがあった。
それは「コーヒーを飲みに来る人っていうのは、コーヒーの液体はもちろんだけど、コーヒーを飲むという体験と時間にお金を払っている」ということ。

つまりコーヒーを飲むっていうのは、仕事の合間にホッとするために飲む人もいれば、会議やプレゼンのために気合をいれる・落ち着くために飲む人もいるし、勉強したり本を読むためにお店に来て飲む人もいる。それぞれ価値を感じているところが違うってこと。

だからコーヒーの味だけじゃなくて、どんな体験が提供できるかってことも考えなきゃいけなかった。今回でいうと飲み比べができるワケだから、接客でちゃんと豆や抽出方法について説明したり、それがわかるような販促物を用意したり、コーヒーが美味しく感じるお菓子を一緒につけたり。
そうしてコーヒーに関心が高くなかった人にも、コーヒーっていろんな味があって面白いんだな、楽しいな、って思ってもらうことで払ったお金に見合う価値を提供しなきゃいけないんだなって。

どうしてもコーヒーの液体の価値だけに目が行きがちだけど、いただいたお金にはコーヒーを飲むことで得られる体験(場所、時間、エンターテイメント性…)も含まれることを忘れないようにしよう。

やってよかった

その他にお店をやるうえでのオペレーションとか、抽出のクオリティと再現性とか考えさせられることはたくさんあったんだけど、この二点を実感できただけでも模擬店をやった甲斐があったと思う。なかなか普通に生活してると、普段の仕事意外で人からお金をいただくってないし。
引き続き、目の前にあることをがんばろう。