黙っていても朝がくる

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コレスの金属フィルターを使ってみた

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コーヒーでハンドドリップと一重に言ってもやり方は複数あるが、一番馴染みがあるのはドリッパーを使っての抽出だろう。ドリッパー…形状、材質、抽出方法とまたそこにはコーヒー沼が広がっているのだが、ものによっては手軽に買える価格なのでいろいろ買って試せるのが嬉しい。

とは言ったものの(!)、ぼくが家で使っているのは基本的にはハリオのV60一択なのが現状だ。それはなぜかというと、特別なコダワリがあるというわけじゃないんだけど、ドリッパーってそれぞれ特徴があってそれに合った淹れ方というものがある。ぼくはまず、どれかひとつのドリッパーでの抽出をマスターして、「このドリッパーでなら味を自分の思ったようにコントロールできる」というレベルになりたいと思っているのでまずはV60で日頃は抽出するようにしている。

そうなると他の種類のドリッパーを使う機会がないんだけど、今回"コレス"の金属フィルターのドリッパーを使うことができた。最近はKintoなどオシャレ金属フィルターも人気だし(でも高価!)、珍しいものに触れられて嬉しかったのでその感想を。ちなみにコレスの器具って丸山珈琲と協力開発なのね。

抽出は以下のレシピで。感想も何も、一種類のレシピで一回しか検証していない時点でかなり暴論なんだけど、そこはご了承いただきたい。

  • 豆:エチオピア(のなにかは忘れたけど、スペシャリティの豆) 中煎り 10g
  • 豆の所感:マンゴー、パッションフルーツ、白桃
  • メッシュ:みるっこのダイヤル5.5
  • 湯量:150
  • 湯温:90℃

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▲ゴールドのフィルターをクリアのホルダーにセット!

使い勝手

ペーパーレスのドリッパーに慣れてないこともあり、粉をセットした時に微粉がフィルターの間からパラパラと落ちていく様子に「え、大丈夫?!使い方合ってる?!」とすこし戸惑ってしまった。(気の小さい性格がでてる)

抽出するスピードはペーパードリップよりも早く感じた。その時使ったポットが普段と違うものだったので上手く注げてなかったのかもしれないけど、ハリオV60ようにドリッパー内で滞留して一つ穴から液が落ちるというよりは、注いだそばからスルスルと落ちていくイメージ。そこを計算してメッシュと注湯量、時間を考えなければいけないな。

あとは個人的な所感として、ペーパーフィルターを使わないから、ゴミがでなくてエコなんだろうけど、ドリッパー内に粉がそのまま残るので毎回流水で洗わなきゃいけないのはちと面倒か。ペーパードリップならペーパーをそのままポイッでおしまいなんだけど。

そういやエコっていうと、会社のコピー用紙の削減とかもだけど、一枚数円のものへのエコ運動がどこまでコストに効果があるものなのかなと。社員が数枚のコピーをケチケチするよりも社長の寿司代を……話が逸れました。

味の違い

見た目からもわかるように、豆の油分が抽出したコーヒーにダイレクトに入っている。これがウワサの金属フィルターとペーパーフィルターとの一番の違いだ。ペーパーフィルターは紙が油分を吸うため、抽出したコーヒーはキレイだけど(表面には多少油分があるけど)、今回淹れたコーヒーはその油分からトロみと濁りが目立つ。言葉が適切かわからないけど、ちょっと泥水っぽい。飲み終わりもカップの底に砂のような微粉が残ってて、試しに全部飲んでみたらちょっとむせた。
コーヒーについてあまり知らない人にこれを出したら、異物が残ってるみたいで違和感を感じるかも。

f:id:yuzz3104:20161030110301j:plain▲泥水っぽいような

オイリーな分、味はまろやかで角がなく口当たりがトロリと優しい。ツンケンしてなくて丸みがある。この豆はカッピングしたときは結構フルーティな味を感じたのだが、ドリップすると味にまとまりがでることを加味しても、酸味と果物的なジューシーさが抑えられていた。酸味が目立ちすぎる豆にこれを使えば、いい塩梅に淹れられるかな。

f:id:yuzz3104:20161030110341j:plain▲表面に油分が見えるような

 

スポーツでも楽器でもなんでも、新しい"武器"を試してみるっていうのはワクワクするしおもしろい。そして数ある武器の中から自分の相棒を見つけて、その道を極めていく。コーヒー道は険しい!