黙っていても朝がくる

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名著『7つの習慣』を(一応)読んでみたので、簡単にまとめてみる

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『7つの習慣』という本の存在を知っている人はどれくらいいるんだろうか。

スティーブン・R・コヴィーっていうビジネス思想家の人が1989年に書いた本なんだけど、実に世界で3000万部、日本でも200万部も売れたベストセラーらしいので、名前をくらいは聞いたことがある人は多いかもしれない。
ぼくも書名と「なんかよく読まれてるスゴい本」という認識はしていた。

 

いわゆるビジネス書、自己啓発書っていうジャンルでくくられることが多いんだけど、ぼくももういい歳(28歳)なので、こういった名著と呼ばれるものは教養として読んでおくべきと考え、今回手に取った。

なので、今回は『7つの習慣』の内容を自分のなかで整理するため、そしてついでに読んだことがない人に、何が書かれているかを超簡潔にお伝えできればと思う。

 

とはいえ、
原著はなかなかのボリュームとカタい内容のため途中で挫折する人も多いとのこと。
なので、ぼくはまずこちらから入ることにした。

『まんがでわかる 7つの習慣』



原著読んでないんかい、と。

ただ目的は原著を読むことではない。この本に何が書かれているかを知り、そこから学ぶことなのである、という理屈のもと進めていくことにする。

『7つの習慣』を読むうえで

まず前提として、

自分の周囲の問題っていうのは「自分が問題であると思ってるから問題」

なんだと。

当たり前じゃんって思うんだけど、つまりは「自分が問題ないと思えば、問題じゃなくなる(=自分のものの見方・行動次第で変えられるるもの)」とも考えられるわけだ。

とはいえ、人は誰しも「あの人のせいで、環境のせいで」って原因を外に求めてしまいがちだから、こうやって捉えるのって意外と難しい。

そこから、まずは自分のものの見方・行動を変えることで、自分の外側を変えていこうよ(インサイド・アウト)っていうのがこの本の根底にあるんだそう。ほうほう。

 

それと、そもそも7つの習慣って何のためにある習慣なのか。

それは「人間の成長に大切な心がけ」のことなんだそう。
心がけって聞くと一気に身近に感じる。

その成長っていうのは、

  • 私的成長(自立すること)・・・第一〜第三の習慣
  • 公的成長(関わった人全員がハッピーな結果になるような関係をつくること)・・・第四〜第六の習慣

っていう2つあって、この2つを7つの習慣を使って達成することで人間として大きくなれば、その先の成功に繋がっていくってことらしい。

おうおう、なんとなくこの本の全体像はつかめたぞ。
それぞれの習慣の具体的な内容は以下。

第一の習慣【主体的である

主体的である=自分の選択を意識して行動すること が大事。

そもそも自分で変えられることって思ってる以上に限られてるから、どうにもならないことを気にしても仕方がないんだって。けれども主体的に行動すれば、少しずつ自分の周囲で変えられること(影響の輪)が広がっていくらしい。

じゃあ、主体的に行動するってどうしたらいいのかっていうと、まずは自分を主語にして状況を考えるようにすればいいらしい。(「私は〜と思う」「私は〜することえを選ぶ」)

第二の習慣【終わりを思い描くことから始める

人生を一つの物語だとして、まずは自分の人生の脚本をつくる。
そしてその脚本(人生)の終わり(目的)を明確にする

あとは、その脚本の終わり(人生の目的)にむかって行動するだけ。

人生の目的っていうのはその人の原則(価値観)でもあるから、人生に迷った時は原則に立ち返って選択したらよろしい、ってことらしい。

脚本の終わり=人生の目的=原則=価値観

第三の習慣【最優先事項を優先する

人間の活動っていうのは大きく4つの領域にわけられる。

  1. 緊急で重要なこと
  2. 緊急でないが重要なこと
  3. 緊急だが重要でないこと
  4. 緊急でも重要でもないこと

(これあれだ、よく仕事術にでてくるタスクの優先順位のカテゴリわけだ)

このなかで一番優先する(使う時間を増やす)べきなのが、2.緊急でないが重要なこと。ここって緊急じゃないから後回しにしがちなんだけど、そこがミソらしい。

なぜならこの2.緊急でないが重要なこと自分の成長に役立つ活動であり、将来1.緊急で重要なことに仲間入りすることかもしれないので、その準備になるから。

後回しにしがちなことこそ、後々効いてくる大事なことなんだな。それを後回しにし続けてると、あぁあの時やっておけばよかった…ってなっちゃったりするのか。

それでももし時間が足りないときは、自分一人でやろうとせず人に「任せちゃう」(デリゲーション)っていうのも一つの手なんだと。

第四の習慣【Win-Winを考える

おう、これはなんとなくイメージ湧くぞ。

自分の成長(その先にある成功)のために一番ベストな人間関係っていうのはWin-Winなんだと。しばしば、自分さえ勝てれば良いっていうWin-Lose、相手のために自分が我慢して負ければいいっていうLose-Winになりがちだけど、そうじゃない。
みんな勝てるのが一番。それは自分のためにも。

けど、Win-Winが無理そうなら、No Deal(取引しない)っていう選択肢もアリらしい。へえー。

第五の習慣【まず理解に徹し、そして理解される

人の話を聞かないやつ(=理解しようとしないやつ)は、同じように人からも理解されないからダメ。だから自分を理解してもらうためには、まず自分が人の話を聞く必要があるんだと。

しかもただ聞いてる(聞いてるフリしてる)だけじゃダメで、心の底から理解しようという聞き方(傾聴)をしないといけない。

そうしていけば、人とWin-Winの関係を築くことができるようになる。

第六の習慣【シナジーを創り出す

シナジー(相乗効果)こそ、大きな結果を出すことができるから大事。シナジー最強。そして、

【妥協<シナジー】

一見、平和的に結果を導き出せたように思える妥協は、実は一人一人の力の和よりも小さな結果しか得られなくて、反対にシナジーは二人の力が合わさって、尚且つ今までなかった部分が生み出される。(第3の案)だから、シナジーはすごい。

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けどシナジーを創り出すのって難しくって、そのためにはまず相手との「違い」を尊重しなきゃいけない。人は一人として同じ人はいないから。

それに加えて、根気よく「違い」について深く理解しあう(コミュニケーションする)ことが必要。そうした先にはWin-LoseでもLose-Winでも妥協でもない、シナジーである第3の案に到達できるらしい。

第七の習慣【刃を研ぐ】

最後の第七の習慣はシンプル。

とにかく自分を高めることをがんばる。

刃を研ぐ!

かっこいい。
肉体・精神・知性・社会情緒
の四つを磨き、尚且つ第一〜六の習慣を心がければ、それがまたシナジーとなって自分を高める好循環が生まれるのだそう。

つまるところどういうこと

この『7つの習慣』はビジネス書の名著っていうから、最初は商売で 成功する=儲ける ためにはこれをしなさい!!って金持ちが上から目線で自分語りしてる内容なのかとあ勝手に思ってた。

けれども、冒頭にも書いてあるとおり『7つの習慣』ってシンプルに心がけの話なんだな。
そう考えたら自分の中のハードルをクッと下がって一気に理解しやすくなった。

そして、その心がけって哲学とか思想、宗教とも言い換えられると思う。

つまり、人はなにかに迷った時に、何を頼りに判断するかの行動指針がある。(宗教の教えっていう人もいれば、昔言われた親の言葉っていう人もいるし、歴史上の偉人が残した思想っていう人もいるだろう)

その行動指針っていうのが人によっては哲学とか思想とか宗教なんだけど、それらに並んでこの本は「7つの習慣を行動指針にしようぜ」、ってことをシンプルに言っている本だということがわかった。

この本が支持される理由

じゃあ、なんでこんなに人気というか支持を得られたんだろう。

多分、書いてある7つの習慣がどれもめちゃめちゃ当たり前のことが書かれてるからだと思う。

「自分から行動しましょう」とか「みんながうまくやれる方法を目指しましょう」ってもう当たり前すぎて、これをすげえ革新的だ!!って驚く人はいないだろう。

けれども、その当たり前のことが頭ではわかってるんだけど、全然できてなかったりする。当たり前のことを当たり前にやるのが一番むずかしいんだな

けどこの本は、当たり前のことをやれればうまくいくんですよ、って優しく言ってくれるから「あ、それならおれにもできそう〜」つってその親しみやすさから人気になったような気がする。

さいごに

世界的な名著っていうから、どんな突飛なことや難解なことをふっかけられるのかと思ったけど、いい意味でギャップがあり、読んでよかった。(マンガだけど)

いかにも原著を読破したような書き方をしてきてしまったが、機会があれば原著も読んでみたい。おそらくマンガに書ききれなかったこともあるだう。

これに限らず、興味はあるけど読むのが大変そうって思ってる本があったら、まずはマンガから入るのはオススメしたい。