たまにビジネスホテルに泊まりたいな〜って思うことありません?
めっちゃいいホテルとか旅館じゃなくて、あの味気も何もないビジネスホテル。
部屋いっぱいのベッドとテレビとユニットバスとちょっとした机だけがあるビジネスホテル。
嗚呼、ビジネスホテル。
今の仕事は内勤のデスクワークなので、出張というものがほぼない。外出すらほとんどない。最近それがとても寂しく感じます。
メーカーで営業をやっていたときは当然外出が多く、出張もたくさんありました。
泊まりの出張のときはもちろんビジネスホテル。同じ街でも、ぼくは拠点を一つに絞らずに毎回違うビジネスホテル泊まることをポリシーとしていました。
その土地土地のビジネスホテルを転々とする日々が懐かしい。
あの味気ないビジネスホテル(最近は凝っているところも増えたけど)で過ごす楽しさってありますよねえ。
ーー
仕事を終えて、「今日もおつかれさま、おれ」っと自分に声をかけながら車で宿泊先のビジネスホテルに向かう。もちろんカーステレオからはTBSラジオ。聞けば、見えてくる。
駐車場に車を止めて、まずはフロントにチェックイン。いつも楽天トラベルで予約しているので、名前を伝えるだけでオールOK。(会社で精算するうえに楽天ポイントが貯まるのはおいしかったな。)
ロビーにインスタントコーヒーのドリップパックなんかがあれば、忘れずに拝借。(持っていくのは飲む分だけにしような)
部屋についたら、まず明かりを全てつけ荷物を置き、スリッパをクローゼットから出す。けれどもここで革靴から履き替えてはいけない。寛いでしまうとこのあと外に夕飯を食べに出るのが面倒になるからです。
そしてホテル近くを散策しつつ、食べログで美味しそうな店をリサーチ。
あいにくぼくはお酒を飲まないので、一人で飲みに行くっていうことはしないのだけど、よく食べに行っていたのはラーメンとか定食屋か、ご当地グルメが食べられるレストランとか。仕事で繰り返し来る街だとレパートリーも尽きてくるので、ファミレスで一人優雅ディナーという選択肢もあり。
腹を満たし、軽く駅前なんかを散歩しつつホテルに戻る。
戻りがてら、たいていビジネスホテルの近くにはコンビニがあるので寄る。
そこでは帰ってから楽しめるスイーツやジュース(コーラかパックのコーヒー牛乳)を買い込む。なぜか出張したときは無駄にコンビニで贅沢してしまう。スイーツはプリンが部屋で食べやすくておすすめ。
意気揚々とホテルに戻り、フロントで鍵を受け取りつつ(最近はカードキーでフロントに預けないことも)部屋に。
革靴とスーツを脱ぎ、狭いユニットバスでシャワーを浴びる。(大浴場があれば尚良し。)外に水がいかないように、シャワーカーテンはちゃんと浴槽の内側にするのを忘れずに。
髪がガシガシになるリンスインシャンプーと、妙に泡立ちの悪いボディーソープで身を清め、キレイにたたまれた浴衣に袖を通す。
髪を交わしたらコンタクトを外してメガネに換装。これでもうオフモード。その日の営業は終了です。(稀にPCを開いて残った仕事をしなければいけないことも)
一人暮らし男の家にあるような小さな冷蔵庫から、さっきコンビニで買ったスイーツとジュースを取り出す。テレビをつけ、普段家では見ないようなバラエティか、妙にエッジの効いたコンテンツをやっていることがあるNHKを寝転がりながら見つつ、スイーツを食す。
寒い季節なら、キャンプ用品みたいなステンレスのカップと、鍋もできないようなIH湯沸かし機で熱湯を沸かし、チェックイン時にもらったコーヒーを淹れる。あ、たぶんちかくに加湿器もあるのでスイッチオン。
ベッドしか居所がない狭い部屋の中で、ゴロゴロと何も考えずに過ごす至福の時間。
枕元のコンセントから携帯を充電しつつ、Twitterとテレビを交互に見て、いい頃合いになったと思ったら歯を磨きにいく。
そして全ての準備が整ったら、電気を消して、テレビも消す。
布団に入り、携帯からRadikoのアプリを立ち上げ、AM954、TBSラジオにチューニング。
オフタイマーを15分にセットし(寝付きが良いので15分で問題ない)、束の間のラジオを楽しみながら眠りにつく。
ーー
翌朝、少し早めに起きてゆっくり支度。
朝食券を忘れずに持って、朝食バイキングに。(1,000円をケチって朝食をなしにするなんて愚の骨頂だ。しかし当時の上司はだいたい前の日に飲み過ぎて気持ちが悪いので、朝ごはんは食べない人だった)
ぼくは必ず和の朝食にする。
焼鮭と温泉卵と納豆と味噌汁。あとスクランブルエッグとソーセージと、あれば小さなハッシュドポテト。普段平日の家では朝食なんて心を無にして食べる咀嚼物という認識しかないが、ビジネスホテルの朝食はやけに喰らう。食べ過ぎと思うくらいに喰らう。
そして食後には必ず温かいコーヒーを一杯。その時はブラックではなくミルクを入れて飲んでいたな。
そうして落ちついたら、部屋に戻りテレビで朝の占いなんかを見ながら出発の準備をする。
使ったタオルはユニットバスにまとめ、布団と浴衣は簡単に畳んでベッドに置いておく。
最後忘れ物がないかをチェックし、出発する。気は乗らないが、今日も一日仕事が始まるのだ。
ーー
以上が、ぼくの好きなビジネスホテルでの過ごし方です。
家と違ってホテルの部屋は物が少ないので、いかにその場にあるもので快適に過ごせるように努力するかが楽しいですよね。
あぁ、たまには地方のビジネスホテルに泊まりたいなあ。