ぼくは生粋のリュック党だ。
これまでの人生、カバンの種類は数あれど、ほぼほぼ手にするカバンはリュックだった。リュック、リュック、リュック…。
ただぼくはリュック好きだからと言って、リュックをたくさん持つタイプではなく、気に入ったものを少数精鋭で長く使うタイプ。だからリュックを新調する時は、お気に入りが見つかるまで悩むし、その分どれもぼくは満足している。
なので、今回はそのお気に入り(だった)のものを、ぼくのリュック遍歴とともに紹介したい。
リュックのメリット
そもそも、リュックのほうが色々とラクじゃない。
両手が空く
リュックはなにより、両手が空くのがイイ。
両手がフリーなので片手で携帯を操作しながら、もう片方でiPod(いまだにClassicを愛用している)をいじることもできる。また電車の中で立ちながら本を読むときも、難なくページを捲ることができるが、手提げバックやトートバックではそうもいかないだろう。かの二宮金次郎もこのスタイルだ。
満員電車だって、バックパックなら前に抱えることで、周囲の人に迷惑にならない程度に携帯や本を持つくらいならできる。
あゝ、素晴らしきやバックパック。
荷物の運ぶのがラク
リュックの本質ね。重いものを手に提げることなくカラダに背負わせる。こんなに効率的なことがあるだろうか。
ぼくは幼い頃、母親の買い物に付き合ったりするときも、買ったものを手でもつのが本当に嫌いだった。買った野菜などは重いしビニールが手に食い込む。
ぼくのリュック好きへの傾倒はこの時の想いが原体験だったのかもしれない。"三つ子の魂百まで"とはよく言ったものだ。
バックパックのデメリット
もちろん良いことばかりじゃない。
背中の汗がやばい
ぼくみたいな汗っかきは夏はもう大変。グレーのTシャツを着ようものなら、なかにインナーを着ていたとしても背中には立派な地図が浮かび上がる。これが結構恥ずかしい。
雨に弱い
雨の日にバックパックを背負ったまま傘をさしても、ほぼほぼ雨で濡れてしまう。手持ちのカバンなら傘でカバーできるけど、バックパックだと満員電車でもないのに前に抱える必要がある。まあそれだけで大した問題じゃないんだけど。
海外旅行だと気が気じゃない
これはバックパッカー用の大きなザックではなく、街歩き用のサブバックとしてバックパックを使う時ね。やっぱり日本にいるときよりもよっぽど所持品の盗難に気を使う。
酷いとカバンを切られて貴重品を盗られるなんて話も聞いたことがある。なので背中を露わにするリュックで出歩くのはちょっとビビる。電車や人混みはもちろんのこと、観光地だと写真撮ったり観光に気を取られてるスキにヤラれちまうんじゃないかと…
おかげさまで、この警戒心と海外で人を信用しない慎重さにより、ぼくは海外一人旅でまだ一度も盗難の被害にあったことはない!
ぼくが見初めたリュックたち
それでもぼくはやっぱりバックパックが好き。そんなぼくの背中を任せてきたリュックたちを紹介しよう。
JANSPORT SUPERBREAK
出典:amazon.co.jp
ぼくが初めて能動的に、意識的にリュックを買ったのはこれが初めてだったともう。
誰もが見たことある超定番リュック。学生で使ってる人は多い。ていうかお前、SUPERBREAKっていうめちゃカッコイイ名前だったのか…。
たしか町田の古着屋で、このパープルを2,000円くらいで買った。ただ当時なんで古着屋でこの超オーソドックスなリュックを買おうと思ったのか覚えてないが、ただ慎重派のぼくに珍しく即決で買ったのは記憶にある。
OUTDOOR 452U
出典:amazon.co.jp
確か元々ユーズドだった1代目のSUPERBREAKが破れ、2代目がこの452Uのブラック。こちらも超スタンダート&オーソドックスなリュックオブリュック。
今でもだけど、ぼくはこのカタチがスキなんだな。アメリカの学生がパンパンに荷物入れてスクールバス乗ってそうなバイブスが。
コーデュラナイロンなので、毎日ヘビーユースしててもかなり耐久性はあったと思う。それでも、たしかファスナー部分からほつれていって、最終的に穴が空いたため世代交代した。
master-piece OVER
出典:wear.jp
大学生になりアルバイトで少しお金も持ち始めたので、毎日使うリュックも少し背伸びをした。カタチ、大きさ、ブランド、価格を熟慮し、手に取ったのがこのmaster-piece のOVERのブラック。そう、またこのデイバックタイプ。
しかしボディのナイロンに加え、底と肩のストラップにスエードが施されており、「使えば使うほど味が出る」(当時の定員さん談)というエイジング論と、ボディと同じブラックのスエードに魅力を感じ購入。
これは社会人になってもしばらく使い続けていたので、ホント6,7年くらい使い倒したんじゃないかな。それくらい飽きのこないリュックだった。このリュックはいろんな思い出が詰まっているが、現在ぼくの家の湿気の多い収納のお陰でカビが生えてるのは言わないでおく。
KLETTERWERKS SUMMIT
出典:amazon.co.jp
そして現在のぼくの相棒がこれ。デイバックタイプを使い続けてきたこともあり、次はどうしようかと悩んだ先にここに辿り着いた。
容量、カタチ、そしてタグまでオールブラックなところがツボだった。そして意外と使ってる人は少ない。
KLETTERWERKSは、ミリタリーバッグで人気のMYSTERY RANCHの創業者が立ち上げたブランドで、いまはその息子が指揮を執っている。ズバリなメイド・イン・アメリカ。くぅ〜。
背面にはPCが入るスペースがあり、バッグ内にペットボトルが入れられる仕切りがついていたりと、シンプルでありながら機能的。容量も小旅行ならこれだけでいけるくらいの、ちょうどよさ。引き続き頼むぞ。
Gregory DAY PACK
出典:amazon.co.jp
リュック界の超々定番のマスターピース、グレゴリー。
最近ロゴが変わったけど、もちろんぼくのは旧ロゴのだ。
これを買った当時高校生のぼくは、アルバイトもしておらず(禁止だった)とても高価で買うのになかなか勇気が必要だった。しかし清水の舞台から恐る恐る片足づつ降りる気持ちで買ったのは、全く間違いじゃなかった。
「山のロールスロイス」と呼ばれるだけにカッコよく、タフで、未だに現役。荷物が多くて普段使いのデイバックじゃ間に合わない時はこれが活躍している。
変わらない良さ、名作がここにありますよね。
PORTER LIFT 3WAY BRIEF CASE
ぼくが仕事の時に使っていたのがこのPORTERの3WAYのリュック。3WAYなのでリュック、手持ちのブリーフケース、肩掛けバッグの3パターン使える。普段はリュックで、営業なんかで客先に行くときは手提げのビジネスバッグに早変わり!
最近街中でもスーツにリュックの人は以前に比べて増えてきた。とはいえ「スーツにリュックとかダッサ!?」という声も根強くあるだろう。
このバッグはそんな声すらも跳ね除けるくらいかっこよくて、ぼくは一目惚れした。(それより前からドンキで3,000円くらいの3WAYバッグを使っていたのだがそれは割愛)
PORTERというレザータグがカバンと同色なところも渋いし、カタチや容量もちょうどいい。お値段はちょっとするが、それだけの価値はある。このLIFTシリーズがでた当初はPORTERでも限られた場所でしか展開されていなかったのも、人とカブるのが嫌なぼくには良かった。(しかし今は販路が広がったようで、結構同じのを使ってる人を見かける…)
壊れたとしてもPORTERの直営店?で修理受付もしてくれた気がするので、末永く使っていきたいと思う。
Karrimor flyer 40-55
出典:amazon.co.jp
最後がちょっと番外編だけど、バックパッカー旅のお供だったのがこのKarrimor flyer。
40リットルから最大55リットルまで拡張するタイプで、心配症で荷物が増えがちなぼくにはちょうど良い大きさだった。カタチはオーソドックスなザックで、登山道具は割とカラフルなものが多いなか、ザ・ブラックって感じの出で立ちが気にいった。
上からも下からもお腹の横からもザックの中にアクセスできるのが便利。ただ南京錠やワイヤーロックをかけておく場所がないのが、ちとウィークポイント。(山じゃコソ泥から盗難にあうことがないしね)それ以外は、旅をする上では問題ないし超気に入ってる。
何年か前に行った初めてのフジロックもこれで挑んだし、もうソウルメイト同然だ。
ただ、ぼくの持っているタイプはすでに廃盤らしく、現行のflyerは50−65と一回り大きい。なおさら手に入れられてよかった。
さいごに
単純にぼくの持ってる(た)リュックを紹介したいだけの記事なんだけど、書いてて楽しかった。そして黒ばっかりっていうね。
最後にぼくなりのリュックについてのオピニオンというかメッセージを残すとするならば…
「リュックのストラップは無駄にダランと伸ばさず背負おったほうがカッコイイぜ」
アラサーからは以上です。