あぁ最近海外旅行いってないなあ。
最寄り駅に降り立って、その日の宿が見つかるか不安になりながら街をウロウロするのが懐かしい。そしてチェックインしてベッドにザックを投げ捨てたときの快感たるや…。
RPGでも現実でも旅において宿って大事。
国内・海外問わず旅行に行くとき、どんな宿に泊まるかって大事なポイントだと思うんだけど、みんなどこに泊まるのが一番好きなんだろう。ホテル、ビジネスホテル、ゲストハウス、ユースホステル、B&B、ペンション、カウチサーフィン…最近ではAirbnbなんかもあったり。
ぼくは多少汚くてもイケるほうなんだけど、民宿でもイヤって人もいるんだろうな。
その旅行がなんのために行くか、誰と行くかでも宿選びは変わってくるだろうから、宿ってその人の旅行のスタイルを反映していると思う。
ぼくはというと、貧乏旅行をやってたこともあり、やっぱりゲストハウス・ユースホステル(以下GH・YH)に泊まるのが好きだ。特に海外旅行に行ったときは。けど日本で普通に海外旅行のツアーに申し込むと、超格安ツアーじゃな限りほぼほぼGHを斡旋されることはないと思うので、意外とGH・YHに泊まったことがないって人は多い気がする。それってかなりもったいない。機会がなかっただけじゃなく、ネガティブなイメージだけで敬遠しちゃってる人がいるとしたら尚更。
今回はそんなぼくが好きなGH・YHについてちょいと語らせてもらう。
ゲストハウス・ユースホステルをおすすめするところ
安い
やっぱりホテルに比べて安価。学生、若い人にはうれしい。
値段は国とか地域によってピンキリなんだけど、それでもホテルよりは安くあがる。東南アジアなら1,000円もあれば泊まれたりするが、ただヨーロッパとか人気リゾート地だと安いホテルとあんまり変わらないんじゃねってくらいの価格のところもあるけど。ぼくの場合、海外旅行に行くと朝から晩まで外を出歩くことがほとんどだから、宿にいる時間って結構短かったりする。部屋にTVがあったとしても見るのってせいぜいNHKワールドかMTVくらいで、疲れ切って風呂入って寝るだけになることも。だったら宿泊費を抑えて、その分おいしいもの食べたりお土産買ったりできるといいよね。
けど、そこで気になるのが「安いとやっぱり汚かったり、いろいろ怪しいんじゃないの?」ってことだと思う。じゃあそれは次で。
場所によって雰囲気が全然違っておもしろい
実際、値段とクォリティのバランスはホントピンキリ。それは普通のホテルでも同じだと思うけど。それでもこれまで泊まってきたGHを思い返してみて、結論としては、大概値段の割にゆるせるレベル。それはぼくがキレイめなところを選んでるからっていうのものあるけど。まあ日本の昔ながらのちょっと古めの民宿でも気にせず泊まれるっていう人なら大丈夫だと思う。治安面も同じくだけど、部屋の出入りはもちろん鍵付きで、最近はロッカーに最初から南京錠がついてたり配慮されてることが多い。そりゃ人を泊めてお金をもらうビジネスだしね。
稀に「割にあわないなあ」っていうところに当たっちゃったりすることもあるんだけど、それ以上に「この値段でこんなところに泊まれるの?!」って感動した事のほうが多いかも。ホテルってどこも安定して"ホテル"って感じだけど(それが安心感にも繋がるんだが)、GH・YHってイイ意味で「え、ここ?!」みたいなパターンも多い。
例えば、外観は古くて入るまでは超不安なんだけど、いざ入っていみると内装はリノベーションされてて結構小ギレイなカフェ風のナチュラルにオシャレなところとか。古民家カフェの宿ver.的な。あとは住宅街の並びに普通にあって、その国・地域に溶け込んでて、現地の生活を感じられるようなところとか。
ぼくがベルリンで泊まったのは学校とか研修所をリノベしたようなGHで、廊下がツルツルしたコンクリでまさに学校の廊下みたいだったり、講堂っぽいひらけたところでご飯食べたりしてかなりワクワクしたのを覚えてる。
ヨーロッパだと古城がYHになってたり、探してみると変わり種GH・YHって結構あるみたい。ホテルとはまた違った雰囲気を楽しめるっていうのがGH・YHに泊まる醍醐味だと思う。その土地土地の有名で予約がとれない人気なGH・YHもあるので、そこ目当てに旅をするのもおもしろいかも。
意外と人との距離が近くない
「GH・YHってあの二段ベッドがたくさんある相部屋のとこでしょ?部屋が一緒になった人と話したりするのちょっとな…」って思ってる人へ。
まず相部屋(ドミトリー)以外のシングル・ダブルの部屋があるところもあるので、不安ならそっちに泊まるのがいいだろう。ドミトリーに比べたら値段もちょっと高くなるけど。ぼくも人見知りなのでGH・YHに泊まりはじめた最初のころは、ドミトリーに抵抗がありシングルに泊まってた。
けど次第にドミトリーに泊まるようになって思ったのは、意外と同居人としゃべらなくてもやっていけるってこと。
はじめて部屋で会った時にマナーとして挨拶のハローって言っておけば、あとは各々の時間を過ごす感じで問題なかった。ケータイいじったり本読んだり寝たり。むこうもそんなに喋ってこないもんだ。一応共同生活だから最低限の配慮は必要だけど。
たまにおしゃべり好きというか、興味もって話しかけてくる人もいるけど、もし喋りたくないなら、そういうオーラがだしてれば伝わると思う。(そうじゃない人もいるけど!)けど、縁あって同じ部屋になった人と喋ってみるのも結構おもしろかったりするので、慣れてきたらチャレンジしてみるといいかも。(ただ悲しいことに悪い人もいるので、手荷物の管理だけは怠らないように)
あとGH・YHはたいがい共有スペースっていうのがある。ソファとかベンチがあってみんなそこでリラックスして好きなことやってたり、映画が放映されてたり。海外のGHだと共有スペースにしかフリーWiFiが飛んでないこともあるので、ぼくはそこで飲み物飲みながらダラダラネットをやるのが結構楽しい。眠くなったら部屋に戻るだけ。
GHとかYHだと宿泊者同士の距離が近くて、面倒な人付き合いが多いと思ってるかもしれないが、ぼくはそうでもないと思ってる。人との距離はその人次第で、旅仲間同士、仲良くなることもできるし、一人でいたいのに声を掛けられたら「すまないが、ちょっと疲れてるので」といえばそれで済む。そこはそんなに気にしなくてもいいと思う。
ぼくのいったGH・YH
いろいろ考えてたらまた旅がしたくなってきた…!
最後に久しぶりに過去の写真フォルダを見返してみたので、個人的によかったところを。
もっと世界中のGH・YHに泊まりたいし、日本も普及するといいな。浅草とか鎌倉には増えてきてるらしいので、機会があれば国内も利用していきたい。
ライフイズアドベンチャー。
▲たしかタイで、ちょっとコテージ風のGH。
▲田舎町だとシングルはこれくらい質素になることも。謎の富士山と桜つき。けど格安。
▲たしか中国の西安。やっぱりおしゃれな中華料理屋っぽい。
▲同じく西安。吹き抜けがオシャレ。
▲たしかオーストラリアのブリスベン。欧米の学校ってこんな感じなのかな。
▲同居人が若い人が多いと部屋がこんなことになることも…。どうなるかは運次第。(限界だったらフロントに言おう)
▲記事にも書いたドイツはベルリンのYH。朝食はここでビュッフェが食べられる。
▲プラハのGH。外観からは想像できない内装で、お洒落すぎてここはテンションあがった。
▲アパートの最上階の一番奥の一室を利用したブダペストのYH。
▲中は屋根裏部屋っぽくて温かい雰囲気。アットホームでかなりリラックスできた。
▲日本も負けてない。伊勢のGHはウッディでオシャレ。それでいて清潔。スタッフの方も親切だった。